着任の挨拶(2015年4月)

平成27年4月30日
在ジャマイカ日本大使館のホームページへようこそ。

2015年4月4日に第8代目の駐ジャマイカ日本大使として着任した中野正則です。当大使館設立20周年という記念すべき節目に着任できたことを大変嬉しく思います。また、ジャマイカに加え、ベリーズおよびバハマの日本国大使(※ベリーズ、バハマの大使発令は、4月21日付)として任命されたことを光栄に思います。前職では、インドの在チェンナイ総領事として約3 年10ヶ月勤務しました。カリブ地域での駐在は今回が初めてですが、この地域のことを学び、日本とジャマイカ、ベリーズ及びバハマとの親善を更に深めていけるよう、大使としての役目を精一杯果たしていきたいと思います。

日本とジャマイカは1964年に外交関係を樹立し、これまで友好的な関係を構築してきました。特に2014年には、日・ジャマイカ国交樹立50周年を迎え、政治・経済活動、そして、人的交流や文化交流を通して、二国間関係が発展しましたが、これををさらに活発化させていきたいと考えます。具体的には、2014年7月に、初の日カリコム首脳会合が開かれ、日本のカリコム支援政策として、今後は一人あたりの所得水準だけでなく、小島嶼国特有の脆弱性の克服の観点からも支援していくと安倍総理から表明があったように、今後もさらに経済協力活動支援を強化していく所存です。ジャマイカと日本は地理的に遠く離れていますが、同じ島国同士で、日本人にとっては、レゲエ、ブルーマウンテンコーヒー、世界最速ランナーのボルト選手がおり、2014年にはレゲエボーイズ対サムライブルーのサッカー親善試合が実現するなど、ジャマイカは馴染みのある国です。また、日本は、ジャマイカからJETプログラム(外国語青年招致事業)による英語指導助手や国費留学生の日本への招聘、JICA(国際協力機構)プログラムによる日本国内での研修を行っているほか、日本からジャマイカへはJICAを通したボランティアを派遣するなど、草の根レベルでの人的交流を促進しています。

ベリーズも、近年日本人観光客が増え、2012年には初めて国費留学生が訪日して勉学を始めるなど、日本との人的交流が活発となっています。また、ベリーズに対してもJICAボランティアを派遣している他、無償資金協力で太陽光発電設備を設置したり、UNESCOや世界銀行等の国際機関と連携した協力を行っています。ベリーズは、観光資源と文化資源に恵まれており、年々日本からの観光客も増えており、豊かな発展への可能性を秘めた国であると考えています。

バハマは、約700の島と2,000以上の小島からなる群島で、世界屈指の透明度と美しさを保った海を持つ国です。この地を訪れる日本人観光客も多く、バハマの美しい砂浜や珊瑚礁をお楽しみになった方も少なくはないと思います。本年は、我が国とバハマの外交関係樹立40周年の記念すべき年にあたり、同国との交流を一層促進していきたいと考えています。

最後に、何よりも重要なことは、中東地域における昨今のテロ状況も踏まえ、在留邦人および日本人観光客の皆様が安心して、ジャマイカ、ベリーズおよびバハマを訪れ、生活ができることであり、当館としては、積極的な情報収集に引き続き努め、皆様の安全のお役に立つ情報を提供していきたいと思います。また、これらの国々で活躍する日本企業、あるいは貿易・投資関係に関心を持たれる企業の皆様への支援を行い、経済面での関係強化も目指したいと考えます。

当館は、引き続き、日本とジャマイカ、ベリーズ、バハマとの関係の更なる発展と在留邦人の皆様のご活躍に対する支援に努めていきたいと考えますので、皆様からの温かいご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

2015年4月
在ジャマイカ・バハマ・ベリーズ特命全権大使 中野正則