旅行者の皆様へ(自分の身を自分で守るために)

令和5年6月5日
1 治安情勢
 ジャマイカでは凶悪事件が多発しており、場所を問わず、毎日殺人、銃撃、強盗事件等が発生しています。
 日本にいる時と同じ感覚で行動していれば、ジャマイカで事件・事故に遭遇する可能性は、非常に高くなると言わざるを得ません。

2 犯罪被害を予防するためには
(1)徒歩での外出は危険
   路上での強盗事件が多発していることから、現地ジャマイカ人であっても徒歩での外出を避ける傾向にあります。徒歩ではなく、車両での移動をお勧めします。当地では日本人やアジア人は少なく、非常に目立つ存在であることに留意してください。

(2)タクシーの選定に注意
   旅行者の皆様は、ホテルや旅行会社があっせんしたタクシー等を利用することをお勧めします。一例として、ジャマイカ政府観光局(JTB)からライセンスを取得しているタクシー(JTBのステッカーあり)は信頼性が高いと思われます。
   相乗りタクシーや、流しのタクシーを利用した場合、現地ジャマイカ人であっても犯罪に巻き込まれることがあるため、旅行者の皆様にはお勧めできません。

(3)宿の選定に注意
   一般的に格安の宿は警備措置が不十分であり、部外者が宿の敷地内に自由に出入りできるような宿もあります。そのような宿は強盗の格好のターゲットになり得るため、宿の選定に当たっては、きちんとした警備措置をとった宿をお勧めします。宿泊中、ノックされたからと言って、不用意にドアを開けることはやめてください。強盗がホテルの部屋に押し入ったケースも報告されています。

(4)銀行・ATMからの帰り道に注意
   ATMや銀行に行った帰り道に強盗に遭うケースが多発しています。強盗はATM・銀行の付近で待ち構えており、犯行の機会をうかがっています。預金を下ろした際は徒歩で帰宅せず、すぐに車両に乗り移動するよう心がけてください。
   ATMを利用する際は、安全な場所に設置されたATMを使うよう心がけてください。警備員が配置されたスーパー内にあるATMは比較的安全だと言えます。一方、路上に単独で設置されたATMは警備員の配置もなく、犯罪者のターゲットになりやすいと言えます。
   銀行の利用においても油断は禁物です。犯罪者は巧妙な手口で情報を入手しています。高額の現金を下ろした人物を把握し、その人物が銀行から出てきた際を襲うという事件も発生しています。

(5)持ち物や衣服に注意
   スマートフォンを狙った強盗殺人が発生しています。外でスマートフォンを取り出したり、画面を注視する行動はリスクが高くなります。外出の際は、カメラやスマートフォンなど高価なものは見えないようにしまっておくことが大切です。ブランドもののバッグを所持している、一見して高価な衣服を着ている場合、強盗のターゲットになる可能性が高くなります。ジャマイカは貧富の差が激しい国ですので、その場所にふさわしい、目立たない服装を心がけてください。

(6)強盗には抵抗しない
   強盗は、相手から抵抗されることを想定して拳銃や刃物を所持していることが多いことから、強盗に遭った場合は決して抵抗しないでください。

(7)声をかけられてもついて行かない
   声をかけてきた見知らぬ現地人について行ったために、強盗や性犯罪の被害に遭ったというケースが報告されています。犯罪者は親切な人を装って近づいてくるケースがあることを忘れないでください。流ちょうな日本語で声をかけてくる現地人の犯罪者も報告されています。

(8)薬物には絶対に手を出さない
   特に観光地では、「大麻を買わないか」など声をかけられることがありますが、薬物に手を出すことは絶対にやめてください。薬物を使用したために当地で長期間入院することになったケースのほか、薬物の売人と顔見知りになったために、運び屋に仕立て上げられたケースなど、あらゆるトラブルの原因となり得ます。もちろん当地の法律に違反すれば、逮捕され、有罪となり刑罰を科されることがあります。

(9)危険地域には立ち入らない
   ジャマイカには、現地人でも立ち入らないような危険地域が存在します。当館の「各種マップ」を参照し、これら地域には立ち入らないようにしてください。